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第8回 枝で遊ぼう

 「はまぎくカフェ」は今回で8回目を迎えることが出来ました。コロナ感染拡大の中、休止を余儀なくされた回もありましたが、自粛要請期間以外は、人数を制限して開いてきました。ただ、創作の企画は、食べ物が絡むとできないので、今まで実施できないで来ています。今回は初めての「創作企画」でした。「食べ物」企画は、作品が出来上がって食べて楽しむ結果が予測できるので、皆さんも参加意欲がわきます。今回はその意味では、敷居が高かったようです。でも、ふたを開けてみたら、参加者の皆さんの創作意欲が掻き立てられた時間になりました。

 これは、小学4年生の作品です。私たちは多世代サロンですので、お孫さん参加も大歓迎。一緒に付いて来てくれたお孫さんの作品。圧倒されるような出来栄えです。どうしてこういうことが可能になったか。

 柴沼さんが最初に枝の使い方を説明しながら、実演して見せてくれました。それについては活動記録で映像付き紹介をしたいと思います。直線が扱いやすいので、とまず「夏」という漢字を、枝を使って表現するポイントを教えてくれました。枝の選び方や切り口まで丁寧に説明しながら、実際に作って見せてくれました。次に、イルカ(スタッフが作った下絵)の曲線の付け方やその時三次元になる枝を使うのも面白いなど教えていただき、皆さん俄然やる気が出てきました。下は皆さんが作った作品です。

 2作目に挑戦して未完の作品もあります。これはその途上の作品です。帽子をかぶった女性を描こうとしたそうですが、何となくそう見えてくるのが不思議。出来上がりが楽しみです。

 (スタッフも集中して)休憩を入れることも忘れて創作活動に邁進した時間でした。最後に、出来上がった作品をそれぞれ見せ合いながら、歌も出てきました。そして柴沼さんがプラス評価をどんどんして下さり、益々盛り上がった会になりました。

 会場に入ってきたときは、どうしようと心配で心配で、と言っていた方が素敵な作品を創って表情が明るくなっていたのが印象的でした。久しぶりに楽しかった、と言ってくださった方。お孫さんの夏休みの宿題に教えてやらせる、と張り切って帰って行かれた方。

 創作活動の楽しさを実感できる時間になったのが良かったと思っています。そして、それには指導者の力量が大きいことも実感しました。初歩的なところで躓くとやりたくなくなりますが、そこで適切な指導がされると、創作意欲に火が付けられます。一人ひとりの持っている可能性に形が与えられる素晴らしさ。本来、教育とはそういうものだったはず、と教育にも思いを馳せていました。

 梅雨が明けてから、急に暑くなりました。マスクを着けての外出は辛い時期にもかかわらず、参加してくださった皆さんには心からお礼を申し上げます。でもそれだけの時間は提供できたようで、スタッフ一同安堵感とともに達成感を持ちました。柴沼さんには感謝してもしきれません。柴沼清さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。


2021/8/2 追記 活動記録 第7回、第8回に、動画等をアップしました。