第21回 クリスマスリースつくり

 体操はラジオ体操第一をやりました。国民的体操で音楽がかかれば自然に身体が動きそうですが、第一と第二は深呼吸の部分がごっちゃになります。第二では深呼吸で手を上に延ばしてから、3、4のところで手を前で交差させてから胸を開きます。第一では手を上に延ばす動作を繰り返します。途中の跳躍のところで、足踏みで結構ですとアナウンスしましたが、ほとんどの方が足を揃えて飛んでました。若いなぁ。

 歌は『パプリカ』、『たき火』、『赤鼻のトナカイ』です。歌の前に発声練習をしたら、みなさんの声がいつもより出ていた感じがしました。 

 

 今回のテーマは「クリスマス・リースを作ろう」です。フラワー教室「遊々花」の清水裕子さんに講師をお願いして、教えていただきました。作り方のポイントを書いたリーフレットを用意して下さり、リースに常緑樹を巻き付けるワイヤーも25人分寄付して下さいました。4つのテーブルで一つのグループを作り、それを4つ作って、それぞれに6人から7人で座りました。清水先生から説明を聞いた後、皆さん黙々と作っていました。各テーブルを先生が回って下さり、進捗状況を見ながらそれぞれに説明してくださいました。

 クリスマス・リースはキリスト教に起源をもつものではありません。リースは古代ローマにさかのぼると言われます。そう言われれば、オリンピックの勝者に月桂樹のリースが贈られたりしています。古代ローマでは、リースは花や葉で作られた輪のことです。お祭りやお祝い事に冠として使われ、冠は太陽を意味しました。

 その後、各地に広がる中で、常緑樹が使われるようになって、豊穣や繁栄の象徴的意味を持つようになりました。その結果、新年や冬至に飾られるようになったようです。それが、キリスト教にも取り入れられると、ヒイラギのリースが、キリストが十字架にかけられた時のイバラの冠を意味するようになり、クリスマス・リースとして飾られるようになったと言われます。

 クリスマス・リースには三つの意味があると言われます。一つ目が、「永遠の愛」。これはリースの円環が終わりのなさ、永遠を意味すると同時に、神からの愛(アガペー)が融合して、「神からの永遠の愛」を意味するようになりました。

 二つ目が、豊穣や豊作祈願。冬に常緑樹が使われることが関係しているようです。ヒイラギの実や姫リンゴの「赤」は太陽を意味し、月桂樹や松ぼっくりが生命力を意味します。

 三つ目が、魔除け。ヒイラギは常緑樹で、生命力の源であり、悪いものから守ってくれると信じられていたようです。日本でも、節分の時にヒイラギに鰯の頭を飾って邪気払いをしました。邪気を防ぐために庭木に使われたりもしました。

 ヨーロッパのクリスマス期間は、アドベント(待降節)と言われるキリストの降誕を待ち望む時期から始まります。11月30日に一番近い日曜日からクリスマスイブまでの4週間です。そして、25日にキリストが誕生し、1月6日に異邦人の前に姿を見せる公現祭まで続きます。この期間は、ずっとクリスマス・リースが飾られているようです。キリストを祝うことと新年を祝うことの二つの意味が込められています。

 これにクリスマスカラ―の赤・緑・白のオーナメントを飾りました。金銀もキリストの高貴さやベツレヘムの星を意味するものとして、クリスマスカラーとして使われるようです。

 最後に皆さんの作品を紹介してもらいました。これは枝画作家でもいらっしゃる柴沼さんの作品です。ヒイラギの赤にキリストの血の赤を重ねているそうです。柴沼さんのブログでは、光の当て方でリースが、いろいろな表情を見せていました。

 皆さん、作品をそれぞれに飾って下さったり、もう一つ作って福祉施設に寄付して下さったり、とクリスマス・リース作りを楽しんでいただけたようです。

 清水裕子さんには素敵な時間を作って頂きました。心からお礼を申し上げます。参加して、創作に集中して下さった皆さん、本当にありがとうございました。

 次回のニューイヤーコンサートで、また、お目にかかれることを楽しみにしています。